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翻訳、音声、ローカリゼーション QA タスクの統合

グローバル市場に向けたリリース サイクルの短縮という課題に対応

ビデオ ゲームは、その性質上、さまざまなスキルが組み合わされて生み出された成果物です。シナリオ、セリフ、映像、アクション、グラフィック デザイン、サウンド デザイン、コード、AI を組み合わせて一つのインタラクティブなストーリーが作られます。ゲームのローカリゼーション プロセスも例外ではありません。それぞれのスタイルも使用するツールも異なる、翻訳、音声、ローカリゼーション QA (LQA) の 3 つのチームが同じコンテンツに携わります。

従来は、翻訳、音声、LQA の各チームは比較的独立した形で作業を進めていました。それぞれ別のサービス プロバイダーに発注され、チーム間の直接的なやり取りはまったくない場合さえありました。このようなアプローチは、効率性が低く、開発スタジオやパブリッシャーのスケジュール、コミュニケーション、アセット共有の負担を増大させる可能性がありました。ゲームが複雑化し、ローカリゼーションの対象市場が増え、リリース サイクルの短縮により制作スケジュールが短期化されてきたことで、アプローチやプロセスの簡素化が求められています。ライオンブリッジ ゲーミング部門では、当社のお客様には前述の 3 つのサービスを一社のパートナーにまとめたいと考える傾向があることを示す結果を受け、これらの主要なローカリゼーション プロセスを完全に統合した包括的なサービスを提供しています。

ローカリゼーション プロダクション マネージャーの視点

コンテンツのローカリゼーションにかける時間を確保するためにクリエイティブ プロセスを短縮してもよいと考える開発スタジオはありません。ゲーム開発者は最後の瞬間まで、ストーリーやセリフを改善しようと手を入れます。ローカリゼーション (Loc) の工程は基本的に次のようになります。 

Loc スタジオ チームが台本の録音を行います。音声ディレクターはいい演技が引き出せるように、翻訳されたセリフに変更を加えます。それと並行して、翻訳チームはゲーム開発者から、録音されているシーンの元の台本に加えられた変更の最新情報を受け取ります。また同時進行で、ローカライズされた用語の中に変更が必要なものがあれば、LQA チームが問題を指摘します。その変更は、録音作業が進行中の台本にも影響する可能性があります。

このような状況で、情報やアセットの流れをどのように管理したらよいでしょうか。確実にすべての変更を反映して必要な録音を行い、これらが最終製品に組み込まれるようにするにはどうしたらよいでしょうか。翻訳、音声、LQA の各チームがそれぞれ独立したままの状態では、最新の素材をもとにそれぞれのチームが作業を終えるまで待つ以外に現実的な選択肢はありません。その後、プロジェクト マネージャーが各チームの成果物をまとめて新しい録音用のアセットを用意し、最新のデータを音声スタジオに送って再録音を依頼することになります。多くの場合、これはコストの嵩む「ピックアップ」セッションとなり、期限を超過するリスクも高くなります。

所要時間の短縮、予算の節減、品質の向上: 事例

「彼女はその場で翻訳を短くしてくれました」

これよりも効率的なのは、統合型のチームで各サービスを統合する方法です。翻訳者と録音スタジオがお互いに直接コミュニケーションを取ります。翻訳の更新内容をスタジオの録音用台本に直接組み込むことができれば、すぐに録音に利用できます。録音スタジオで加えられた変更はそのまま翻訳者に送信され、確認と検証が行われた後に字幕ファイルに組み込まれます。テスターが発見したオープン バグはモニタリングされ、スタジオでの作業中に直接修正できるものは修正されます。 

ある録音セッションでは、用語集に登録されている翻訳が音声の時間的制約に対して長すぎることがわかりました。オリジナル版の音声は非常に速い発声速度で録音されており、話すスピードを合わせたとしても、翻訳された用語では長すぎて収まりませんでした。しかもこの用語は、録音していた長さに制約のあるファイルの中で繰り返し使用されていました。 

ここで、お客様に連絡を取って翻訳チームに連絡をしてもらい、更新した台本を送り直してもらうのを待つのではなく、担当のリード翻訳者に一緒にスタジオに入ってもらいました (リード翻訳者は 1 つ上の階で働いていたので、呼ぶのは簡単でした!)。彼女はその場で短い翻訳を提供してくれ、問題を解決できました。それからその翻訳者はプロジェクトの用語集を更新し、その用語が使用されているゲーム内の文字列をすべて修正しました。 

また、音声チームは、すでに録音済みの部分にも元の長い用語が使用されている部分がいくつかあることを確認し、その部分の再録音の調整を行いました。早い段階で問題を解決できたため、修正後のセリフの録音が必要な声優は全員、まだプロジェクトのスタジオ セッションの予定が残っていました。そのため、予定されていた台本に、修正後のセリフを追加するだけで済みました。 

最後に、このタイトルでは LQA も実施していたため、LQA チームに更新した用語についての情報を渡しました。LQA チームは用語集を更新して、ビルド内の修正済み文字列のチェックを行うことができました。 

6 件の台本見直しを回避でき、その日のうちに問題を解決することができました。

これはほんの一例です。統合によって大幅な改善が見られるケースは数多くあります。 

たとえば、スケジュールについて考えてみましょう。翻訳と音声のスケジュールが統合されていることのメリットは明らかですが、それだけでなく、詳細なタイムテーブルを LQA チームと共有しておくことで、LQA チームがテスト中のビルドの今後について把握するのに役立ちます。ポストプロダクション工程にある最新の台本で、字幕は最終化されているのか? そうでないならば、その部分についてはまだバグを記録しないでおき、ゲームの別の部分の作業に取り掛かろう、といった判断が可能になります。 

A person wearing rectangular glasses and a sturdy headset looks at an out-of-frame screen.

製品に関する深い理解

ところで、充実したストーリーを持つゲームをプレイし、そして開発するのが大好きなゲーマーとして、私たちは統合型のローカリゼーションの真の価値とは、さまざまな担当者が積み重ねてきた知識と経験を共有することで、ゲームをより深く理解できるという点にあると考えています。テスト チームは、翻訳チームがファイルを受け取るよりも前から初期段階のテストを開始することがあります。こうすることで、テスト チームはゲームプレイについて理解を深め、ドキュメントだけではわかりづらい、ゲーム プレイの感覚をつかむことができます。

また、対象言語の話者である LQA チームは、翻訳チームや音声チームからの文脈や解釈に関する質問にすぐに答えることができるようになります。こうした対応ができれば、ゲーム開発者が質問の対応に時間を取られずに済みます。LQA チームが対応しなければ開発者が回答する必要がありますが、ローカリゼーションに慣れていない開発者であると質問の意図をすぐには把握できないこともあります。

通常、音声チームが準備を整え始めるころには翻訳チームはすでに翻訳作業の真っただ中にあります。音声ディレクターが準備段階でリード翻訳者に相談できれば、注意事項や質問事項、用語集などを共有し、発音やストーリーについて検討することができます。

バグ レポートについては、LQA テスターと Loc チームがそれぞれ違う情報や解釈を持っている場合が少なくありません。統合型のチームで情報や文脈、制作物の解釈を早い段階から共有できれば、ローカリゼーションを非常にスムーズに進めることができます。たとえば「ここは注意してください。このキャラクターはマルセイユ訛りが強い設定になっています。標準語とは違うスペルになります」などといった貴重なアドバイスを得ることができます。

ローカリゼーション チーム内で深い製品知識を共有することにより、お客様の負担を軽減できるとともに、対象市場向けにゲームを提供するという目標に向けて、全員が創造力を活かして一丸となることができます。

ライオンブリッジ ゲーミング部門の統合型エクスペリエンス

今や、ゲームの規模はどんどん大きくなり、ストーリーはより深く複雑なものになっています。世界のゲーム市場規模は拡大しており、ライオンブリッジのお客様は、複雑化しているゲームをこれまで以上に多くの言語で再構成する必要に迫られています。それとともに、制作およびリリース サイクルの短縮により、オリジナル版とローカライズ版のスケジュール間、また、ローカリゼーション プロセス自体における各ステップ間で重なる部分の割合が大きくなっています。

ライオンブリッジ ゲーミング部門には、より高質の制作・ローカリゼーション サービスをより費用対効果の高い方法でよりスピーディーに提供してきた実績と、そこから得たノウハウがあります。当社のサービスは単にコミュニケーションの拡大やサービスの集約にはとどまりません。各種サービス、チーム、テクノロジーの垂直統合を通じて、お客様のタイトル固有の案件に応じて最適なアプローチをご提案いたします。

各分野における当社の専門家チームは世界各地の拠点で活躍しており、サービス統合モデルに関して多くの経験を重ねています。Lionbridge Games Cloud Audio プラットフォームは、翻訳、音声制作、LQA タスクのためのコンテンツ共有機能とツールセットを備えた統合型制作プラットフォームです。

スケジュール、ワークフロー、プロジェクト モニタリング、テクノロジー、制作のビジョンを一元化することで、お客様のオリジナル版の台本をもとに世界各地に向けたゲーム音声を制作する体制を整えています。

お客様には最高の作品の開発に集中していただき、残りの作業は当社にお任せください。お客様の目標達成をご支援するライオンブリッジのソリューションについて、ぜひ当社までお問い合わせください。

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Guillaume Capitan with April M. Crehan
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Guillaume Capitan with April M. Crehan