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アリー フリッツ  ライオンブリッジの通訳部門ディレクター

当社の「ライオン」たち: アリー フリッツ

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カンファレンス通訳に関するよくある質問

AI 通訳について

対面での会議やイベントが本格的に再開される中、昨今ではリモート会議も人気を集めています。現在のようにかつてなくグローバル化が進む世界では、多言語の参加者のアクセスを可能にすることがこれまで以上に重要になっています。主催者は法的に義務付けられているかどうかに関わらず、カンファレンス通訳、イベント通訳、同時通訳などの通訳サービスを検討しなければなりません。ここではカンファレンス通訳に関するよくある質問への答えを紹介するとともに、特に AI 通訳がカンファレンス通訳の改善にどう役立つかをご説明します。

1. カンファレンス通訳とは

カンファレンス通訳は、ライブ会議やイベントの最中に、多言語の参加者に対して口頭でリアルタイムに翻訳を提供するサービスです。特にパンデミック後は、リモート イベントにも対面イベントにも対応するようになり、現在ではイベントの形態にかかわらずご利用いただけます。カンファレンス通訳が重要なのは、会議の聴衆を増やせるだけでなく、資料の深みと幅を広げることができるからです。多様な人生経験や専門的経歴を持つ参加者や講演者が増えるほど、あらゆる会議やイベントでの議論の質が高まります。

2. さまざまなイベントでどのような通訳サービスが求められているか

イベントがリモートか対面型か、フォーマルかカジュアルかに応じて、次のようなカンファレンス通訳サービスが必要になる場合があります。

  • 同時通訳: 話者が話している最中に、通訳者がリアルタイムで翻訳を行います。このサービスはよりフォーマルかつ本格的なイベントでよく利用されます。
  • 逐次通訳: 話者が言葉を切るのを待ってから、通訳者が翻訳を始めます。このスタイルは、よりカジュアルなイベントに適しています。
  • AI 通訳: 希少言語や先住民族の言語にも対応できます (このタイプの通訳サービスはまだ発展途上のため、あまり広くは利用されておらず、高度な教育や現場での経験・知識を必要とする複雑な状況には適していません)。AI 通訳はプロの通訳者とあわせて導入することも可能で、多言語キャプションをライブで生成し、視聴者がそれをモバイル アプリ、追加の画面、使用しているデジタル イベント プラットフォームなどで確認したりできます。また、リアルタイムの用語提案や音声文字変換サポートでプロの通訳者を支援する AI ツールも開発されています。

3. なぜプロのイベント通訳者が必要なのか

専門知識のない単なるバイリンガルではなく、プロのカンファレンス通訳者を利用すべき理由は、主に次の 3 つです。

  1. プロ意識: プロの通訳者は、会議やイベントでどのように集中して通訳を行い、振る舞うべきかについてトレーニングを受け、経験も積んでいます。単なるバイリンガルの一般人では、ほとんどの場合、こうしたスキルや経験は持ち合わせていません。
  2. 言語の習熟度: プロの通訳者は対象言語のネイティブレベルの話者であり、慣用句やフォーマルな表現、業界特有の用語など、あらゆる表現にすばやく対応できます。
  3. 内容に関する知識: プロの通訳者は会議で扱われる内容をよく理解しており、その内容に関連する高等学位または専門的経験を備えていることもよくあります。そのため、複数の言語ですぐに必要な用語を使うことができます。
チェックマークのアイコンが重ねられた地球儀

4. イベント通訳にかかるコスト

イベントや会議の通訳にかかる費用は、いくつかの要因によって異なります。

  • 必要な通訳の種類 (AI、同時通訳、逐次通訳)
  • 必要な言語 (希少言語は料金が高くなる場合あり)
  • 場所 (特に通訳者が会議に直接出席する必要がある場合)
  • 通訳者に求められる経験や教育のレベル (例: ロケット科学の知識が必要かどうかなど)

5. カンファレンス通訳に AI を利用できるか

はい、AI は多くのカンファレンス通訳ソリューションに適用することができます。AI 通訳には次のようないくつかのメリットがあります。

  • 遠隔通訳ソリューションの提供
  • 多言語キャプションの生成
  • コストの削減
  • 希少言語や先住民言語のサポート (特にプロの通訳者がいない場合)
  • リアルタイムの用語提案や音声文字変換サポートによる通訳者の支援
  • ヘッドフォンを介した通訳の音質向上
  • アプリやプラットフォームを介した通訳者と参加者のつながりの支援

6. イベント通訳は法的に義務付けられることがあるか

イベント通訳は必ずしも法的に義務付けられているわけではありませんが、アクセシビリティ、言語権 (言語を選択する権利)、差別禁止などに関する地域または国の法律や規制によって義務付けられる場合もあります。そのような関連する法規制については、イベントを計画する前に確認しておいてください。

考慮すべき法律や規制

  • アクセシビリティ: 米国障害者法 (ADA) などの法律では、障害のある参加者に対してイベント主催者が合理的配慮を行うことが義務付けられています。これには、聴覚障害のある参加者のための手話などが含まれる場合があります。
  • 差別禁止: 言語や国籍に基づく差別を禁止する法律により、イベント主催者はすべての参加者に平等なアクセスを保証するよう求められる可能性があります。
  • 言語権: さまざまな言語を話す人口を抱える国や地域では、特に政府主催のイベントの場合、法律によってイベント主催者に通訳の提供が義務付けられる場合があります。
  • 公共部門: 政府のイベント、特に公共的なサービスや発表のためのイベントでは、参加するすべての国民が公の議論を十分理解できるように、言語サービスの提供が求められることがあります。
  • 国際標準と協定: 国連会議のような国際イベントでは、すべての参加者が平等にイベントにアクセス・参加できるようにするために、通訳サービスが必要になる場合があります。
オレンジと紫のデータのトンネル

7. カンファレンス通訳を利用するには機材のレンタルが必要か

これは言語ソリューション インテグレーターが提供するソリューションによって異なります。特に対面イベントの場合は、一般的に次のような機材が使用されます。

  • 専用ヘッドセット 
  • マイク 
  • 防音ブース 
  • 通訳を聞くための無線システム (送信機・受信機) 

8. イベント翻訳も必要か

イベント翻訳サービスはすべてのイベントで利用されるわけではありませんが、さまざまな言語を話す参加者とコミュニケーションを取るうえで必要になることもあります。カンファレンス通訳に加えて、参加者が母国語で次のような情報を確認しなければならないケースがあるためです。

  • プログラム
  • スケジュール
  • Web サイト上の資料
  • 要約
  • 招待状
  • その他の販促用資料

お問い合わせ

イベント通訳の詳細にご興味があれば、ぜひ AI 通訳ソリューションについてもご確認ください。言語ソリューション インテグレーターであるライオンブリッジが、業界最先端の通訳サービスを通じて御社のニーズや予算に最適なソリューションをご提供いたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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執筆者
サマンサ キーフ、ケリー ブロドウスキー
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