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法務翻訳のための LSP の選び方

プロバイダーを評価する 4 つの要件

投稿者: ケビン クラウス、ソフィア イーキンズ

弁護士などの法律のプロフェッショナルの職務において、言葉の重要性はどれだけ強調してもし過ぎることはありません。弁護士は、その説得力を駆使してクライアントの弁護を行います。そのコミュニケーション能力によって、法的勝利がもたらされるか、惨敗を喫するかが決まります。そして、法的問題が複数の言語にまたがっている場合はコミュニケーションが困難になるため、外部の法務翻訳サービスを検討することが不可欠です。

さまざまな分野に携わる弁護士が完璧かつ正確な翻訳を得るために、言語サービス プロバイダー (LSP) に依頼するケースが増えています。申立書、契約書、証書、準備書面などの多様な法律文書や、開示手続き中に確保した証拠については、「認定翻訳」が重要な意味を持ちます。

現代の裁判所で言葉が果たす重要な役割を考慮すると、弁護士が必要とするのは卓越した翻訳にほかなりません。どのような状況においても LSP が正確な最終翻訳を提供してくれると確信するには、徹底的な審査が必要です。法務翻訳のための LSP の選定にあたっては、以下の 4 つのポイントを検討してください。

1.   法律業界における豊富な翻訳経験


法律の世界では、1 つの単語やフレーズの解釈を間違えただけでも、訴訟の結果全体に影響が及びかねません。すべての単語や語句を完璧かつ正確に翻訳する必要があります。しかし、1 言語だけでも法律用語を理解することは十分に難しいものです。複数の言語に対応する場合、さらに難しくなります。たとえば、日常的に使う単語やフレーズも、法律のレンズを通すとまったく新しい意味を持つ場合があります。法務翻訳者は、さまざまな国々で使われている法律用語と、翻訳されたテキストの最終的な意味に影響を及ぼす可能性のある地域ごとの違いを理解しなければなりません。

最終的には、クライアントが、翻訳済みの文書を裁判所や行政手続きで使用する前に、修正したり訂正したりする必要がないと感じるレベルに仕上げなければなりません。

2.   厳選された登録翻訳者


翻訳の有効性を定める政府の基準は国によって大きく異なります。たとえば、米国の連邦民事訴訟規則第 34(a) 条では、弁護士が請求文書を「使用可能な形式」で提示することのみを定めています。しかしこれでは、認定翻訳のガイドラインとは言えません。このため、各 LSP が「使用可能な」認定翻訳とはどのようなものかについて、独自の基準を設けています。ライオンブリッジでは、認定翻訳の案件ごとに、複数の品質保証段階を課すことによってこの問題に対処しています。それに加えて、法務翻訳者の選定に関して厳格なプロセスを実施しています。翻訳者が、当社の高い基準を満たすレベルの翻訳に必要な、法律関連の知識と実務能力を有していることを検証するためです。これによって、当社のお客様は世界中のどこにいようとも、翻訳の正確性を確保するために徹底的なチェックが重ねられていることを確信できます。

弁護士は、正確な証拠と文書を用いて説得力のある主張を行うという大きな責任を負っています。LSP は、その責任の軽減をお手伝いします。とはいえ、どのプロバイダーでも今日の弁護士のニーズを満たす正確な法務文書翻訳を提供できるわけではありません。 信頼できる LSP を探しているなら、詳細な調査は不可欠です。

3.   時間も場所も問わない迅速な翻訳サービス


リスクの高い訴訟では 1 秒でも無駄にできません。法務担当者は厳格な締切を順守しなければなりません。締切を守れなければ、クライアントにとって最悪の事態となりかねません。

複雑な訴訟で必要とされる広範な証拠には適宜性が求められます。効率的な翻訳サービスを利用すれば、大切な証拠書類の提出期限に遅れることを心配する必要はなくなります。LSP が翻訳を早く仕上げることができれば、弁護士は自分の訴訟に必要な翻訳をその分早く手に入れることができます。多言語訴訟に関わる課題に対処するには、案件の緊急性を十分に理解してそれに対応できる能力を備えた言語サービス プロバイダーを選定することが重要になります。

問い合わせのタイミングにかかわらず、迅速に依頼に対処できる LSP が理想的です。世界規模の 24 時間対応のサポートがあれば、弁護士は時間も場所も問わず支援を求めることができます。こうした世界規模での対応は、法律上の理由やクライアントによって地域的に限定されている訴訟でも重要です。世界中にオフィスを擁する LSP なら、特定の国や地域を対象とした文書翻訳にも容易に対応することができます。

4.   世界クラスのセキュリティ インフラストラクチャおよびプロセス

世界中で複雑性が増しているセキュリティ環境において、特に法務翻訳の分野で、プライバシーとセキュリティがかつてなく大きな懸念事項となっています。特に弁護士と法律事務所にとって、データのセキュリティと機密性に厳格に対処することが急務となっています。保護対象の受託データはクライアントの資産であり、クライアントが所有するデータの中でも機密性と独占性が非常に高いものである可能性があります。訴訟案件ごとにセキュリティを確保するには、コミュニケーションとファイル処理に関する厳格な手続きが必要です。最も重要となるのは、厳格なデータ ハイジーンとデータ セキュリティの手法を定めた GDPR の遵守です。質の高さを誇る LSP は、基盤となるデータのセキュリティと機密性を確保するためのツールとインフラストラクチャを備えているものです。

LSP は今日の弁護士が直面しているセキュリティ上の懸念事項を個別に認識して、それに応じたサービスをカスタマイズし、翻訳プロセスのあらゆる段階でデータの安全性とセキュリティを確保する必要があります。

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Sophia Eakins
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