文書の多言語化によって企業合併審査は一層複雑になっており、手続き全体を効率よく進めるには、反トラスト事案や第二次請求に関する経験が豊富な翻訳パートナーが必要になります。ライオンブリッジではお客様および eディスカバリ ベンダーと連携して直接やり取りできるため、プロセスの迅速化に役立つ翻訳ツールの使用に向けた協議をスムーズに行うことができます。
M&A 案件を抱えるフィンランドの製造会社の代理人を務める、ある一流のグローバル法律事務所からご依頼をいただきました。
第二次請求への対応として米国司法省に証拠書類を提出するため、大量のフィンランド語およびドイツ語の文書を継続的に翻訳する必要がありました。
当社はお客様と米国司法省の反トラスト法局との協議の上、初期段階でファイルを機械翻訳で処理するためのワークフローを構築しました。お客様または米国司法省からの依頼に応じて、重要な文書についてはプロの翻訳者がレビューを行い、修正を加えた翻訳を提供しました。
米国司法省からはお客様に対し、こちら側の提出書類は初期の機械翻訳も含め、相手側から提出されたものよりはるかに高品質であったとコメントをいただきました。このワークフローによって情報開示のための処理時間が大幅に短縮され、お客様は少なくとも数十万ドル規模のコストを節約できました。
「あらゆる調査において、正確な情報がすべて揃っていることが不可欠であり、あらかじめ、eディスカバリのプロセスで必要な情報が特定されていることに大きなメリットがあります。さらにこの変更は、連邦取引委員会の第二次請求のモデルを米国司法省のものにより近づけるものです」
- FTC 競争局、ホリー ヴェドヴァ局⻑、第二次請求プロセスに関する覚書
130 か国で自動車を設計・製造して 16 のブランドを展開するある多国籍自動車メーカーからご依頼をいただきました。
このお客様は、企業合併に関連して 7 万点を超える Excel および PowerPoint のファイルの翻訳を米国司法省に再提出する必要に迫られていました。お客様の eディスカバリ ベンダーによる初期の機械翻訳結果はテキスト ファイル形式で作成され、所定の書式が適用されていなかったため、米国司法省から却下されました。
当社はさまざまな言語の Excel および PowerPoint ファイルをニューラル機械翻訳で処理し、すべての書式が設定されたファイルを提供しました。
元の文書に即した機械翻訳となり、提出文書が受け入れられました。また、米国司法省から指定のあった重要な文書については、プロの翻訳者による翻訳を行いました。