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ライオンブリッジ機械翻訳トラッカー

主要な機械翻訳エンジンの評価ツールとして長年利用されており、現在は複数の生成 AI モデルも評価しています。御社のニーズに最適な自動翻訳ツールの選択にお役立てください。

グローバル コミュニケーションにおける機械翻訳の役割


技術革新の時代においても不可欠な存在

多くの企業が、より多くの多言語コンテンツを作成する中で、より迅速かつコスト効率のよい方法でグローバル市場へのリーチを拡大しようと努めています。

そこで利用されるのが機械翻訳 (MT) エンジンと生成AI (GenAI) テクノロジーです。ローカリゼーションではどちらも重要なテクノロジーですが、果たす役割はそれぞれ異なります。

GenAI/大規模言語モデル (LLM) は、支援型ポストエディットや、自動化によるローカリゼーション ワークフローの最適化に非常に適しています。一方、MT エンジンは、処理速度と費用対効果に優れていることから初期翻訳に適しています。さらに、初期翻訳の品質に関しては、一般的に LLM より MT の方が優れています。この点については、当社でも開発動向を注意深く追跡しています。

4 つの機械翻訳導入戦略を比較


ほとんどの機械翻訳ソリューションは、次の 4 つの基本戦略で構成されています。

パブリック MT

パブリック MT は、Google 翻訳や Bing 翻訳など、一般向けに公開されている機械翻訳サービスのことです。これらのサービスは無償ですぐに利用できます。ただし、特定の分野やユースケースに合わせてエンジンがトレーニングされていないことから、状況によっては品質に問題が生じる場合があり、セキュリティも万全ではありません。

オンプレミス MT

オンプレミス MT を利用するには、企業は自社の IT 環境に MT サーバーを展開する必要があります。非常に強固なセキュリティを実現できる反面、コストがかさみ、煩雑な導入・運用作業と継続的なメンテナンスが必要になります。さらに、複数の言語ペアやさまざまな種類のコンテンツを扱う場合、最適とは言えない MT 出力が生成されることがあります。

クラウド MT

クラウド MT は、 MT がクラウド上でホストされるため、パブリック MT と仕組みが似ています。ただし、パブリック MT とは異なり、御社専用の MT インスタンスが作成されます。御社から MT サービスに提供されるデータのセキュリティはしっかりと確保され、第三者に開示されることはありません。用語のカスタマイズなどの追加機能に加え、他にもさまざまな利点があります。ただし、特定のベンダーによるサービスしか利用できない可能性 (ベンダーロックイン) や、複数の言語ペアでは MT 品質がやや劣る可能性もあります。

ベスト オブ ブリード MT

ベスト オブ ブリード MT は、1 つのプラットフォーム上で複数のエンジンを運用できます。用語集を一元的にカスタマイズする機能や管理しやすいインターフェイスを備えており、言語ペア、業界、分野、コンテンツの種類に応じて最適なオプションを選択できます。ライオンブリッジが提供するこのアプローチは、最適な翻訳結果を実現するように設計されており、当社の重要な差別化要因となっています。

 

機械翻訳関連の用語や、各種の自動翻訳テクノロジーについて詳しくは、当社のブログ記事「翻訳における機械翻訳」をご覧ください。

最も優れた自動翻訳エンジンはどれか。

この問いに単純な答えはありません。

多数の自動翻訳システムからいずれかを選択する場合、MT エンジンの中には特定の機能や分野に合わせてトレーニングされているものもあるという点に留意することが重要です。御社のニーズと機械翻訳エンジンの特徴や用途が一致しないと、どれだけ優れたエンジンであったとしても、その能力を十分に活用できません。

最適なオプションを見極めるには、自動翻訳を利用する目的を明確にする必要があります。全般的な用途で MT エンジンを使用するのであれば、Google 翻訳や Bing 翻訳が適切でしょう。ただし、特定の言語や分野向けの MT サービスを必要としているのであれば、別のツールを使用することで、より優れた結果が得られる可能性があります。

では、ライオンブリッジはどのようにして、さまざまな種類の中から最適な MT エンジンを選択しているのでしょうか。当社のベスト オブ ブリード アプローチでは、5 種類のエンジン (Amazon、Bing NMT (Microsoft)、DeepL、Google NMT、Yandex) を搭載した単一のプラットフォームを利用します。このプラットフォームには、当社の Smart MT™、API (アプリケーション プログラミング インターフェイスI)、さらにお客様側のローカリゼーション ワークフローを介してアクセスできます。

エンジン レベルではなく、プラットフォーム レベルで直接追加された言語固有のルール、用語集、翻訳不要 (DNT) 語句を使用し、言語やユース ケースに基づいて選択した MT システムを柔軟に利用したり、カスタマイズしたりできます。

当社の MT ソリューションは、世界有数のブランド向けに 115 の言語ペアに対応しています。

機械翻訳のパフォーマンス分析


当社の機械翻訳トラッカーで得られるインサイト

ライオンブリッジは 20 年以上にわたって MT テクノロジーに関する膨大な言語データと品質データを蓄積しており、MT テクノロジーのエキスパートとして、さまざまな企業のお客様を支援してまいりました。

当社では機械翻訳トラッカーを使用して、上位 5 つの MT エンジンと複数の生成 AI モデルのパフォーマンスを評価しています。さらに、その結果を定期的に公開し、コンテンツの分野や使用する言語ペアに応じてお客様が各ツールのパフォーマンスを把握できるようにしています。

以下で結果をご確認ください。これらの評価結果は絶えず変化しますが、御社に最適なオプションを選択するための判断材料としてお役立ていただけます。

総合的な MT パフォーマンスの評価
時間
言語ペアごとの品質
ドロップダウン メニューでドイツ語、スペイン語、ロシア語、または中国語を選択してください。
時間
分野ごとのパフォーマンス
ドロップダウン メニューで分野/主題を選択してください。
時間

ライオンブリッジ機械翻訳トラッカーの手法

当社では、機械翻訳のスコア判定において「逆編集距離」と呼ばれる手法を採用しています。この編集距離は、MT で生成された翻訳に対して人が「ポスト エディット」を行い、人間による翻訳と同等の品質にするために修正された文字数 (アジア諸言語) またはワード数 (西洋諸言語) で表されます。これを翻訳品質の尺度として利用し、修正前後の訳文間の差異を評価します。この指標の数値が大きいほど、翻訳品質は優れています。

ライオンブリッジの手法に関するその他の詳細については、以下をご覧ください。 

  • 当社は、機械翻訳エンジンと生成 AI モデルのパフォーマンスを定期的に評価し、その結果を公開しています。

  • このデータは説明のみを目的として提供するものであり、個別のケースについてはそれぞれ異なる取り扱いと評価が必要になります。

  • 当社は、社内の複数の機械翻訳チームによって事前に選定されたソース データを使用して本レポートを作成しています。ツール間での比較のため、それぞれの MT エンジン/生成 AI モデルおよび言語ペアについて同じソース データを毎回使用しています。

  • 本レポートの作成にあたり、お客様のデータは使用されていません。

ライオンブリッジのエキスパートからのコメント

当社の経験豊富なエキスパート チームは MT の進化を注意深く観察しています。

かねてより、機械翻訳パラダイムが破壊的変革を迎える時期に注目し、新たなパラダイムの登場を予測していました。そして、その予測が正しかったことが証明されました。当社のエキスパート チームは、お客様の関心が高いさまざまなトピックについて、洞察に満ちた視点と示唆に富む分析を「エキスパートからのコメント」として定期的に発信しています。

エキスパートによる解説を通じて、自動化テクノロジーの歴史的背景を確認し、基本的な知識へのご理解を深めていただければ幸いです。

自動翻訳をスマートに活用

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注: 最先端のテクノロジーを評価に反映させるため、当社は MT トラッカーを定期的に更新して、モデルを適宜追加または削除しています。この記事の公開後も MT トラッカーは引き続き更新されています。

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MT と NMT にはどのような違いがあるのでしょうか。MTPE またはハイブリッド MT エンジンの定義をご存じですか。以下の画像をクリックして、重要な用語とその意味をご確認ください。機械翻訳についての理解を深めることができます。

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