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Smaⁱrt MT™: デジタル時代の機械翻訳 (MT)

次世代の機械翻訳テクノロジーを活用して競争を勝ち抜く

機械翻訳 (MT) の研究が行われるようになって 70 年が経過しました。しかし、このテクノロジーが主流となったのは、一部のテクノロジー企業がインターネットで MT サービスを提供するようになって以降、ここ 10 年ほどのことです。この数年で MT は劇的に進化しました。これにより、世界中の顧客とより深くつながり、世界各地の従業員との社内コミュニケーションを向上させることができる、かつてない好機がもたらされました。

ライオンブリッジでは、カスタマー エクスペリエンスのあらゆる段階で業界最高の MT を活用できる Smairt MT ソリューションをご提供しています。 お客様はこのソリューションをご利用になることで、当社が掲げる「Locailize everything™」、つまりあらゆるコンテンツのローカライズが可能になります。


機械翻訳の種類とは

統計的機械翻訳 (SMT: Statistical Machine Translation) および ニューラル機械翻訳 (NMT: Neural Machine Translation) が、最もよく利用されている機械翻訳です。統計的機械翻訳は、統計モデルと膨大な量の言語データを利用して最善の翻訳を予測します。ニューラル機械翻訳も同様に膨大な量の言語データを利用しますが、翻訳を出力するために異なるタイプのニューラル ネットワーク モデルを利用します。全般的に、ニューラル機械翻訳のほうが、統計的機械翻訳よりも優れた結果を出力でき、統計的機械翻訳は徐々に廃れつつあります。

ただし、一般的には、機械の力だけを利用した翻訳と比較すると、翻訳者によって生み出される翻訳のほうが優れた成果を上げることができます。一流の品質が必要になる場合は、機械翻訳の後に翻訳者によるポストエディット サービスを加えて、機械翻訳の品質を高めることがよくあります。

MT やそのテクノロジーについて少しご理解いただけたでしょうか。それでは、よく使われる用語について把握するために、当社の用語集をご覧ください。

機械翻訳を導入するための戦略とは

MT は、さまざまな方法でお客様のコンテンツ ライフサイクルに組み込むことができます。一般的には次のいずれかの戦略を採用します。

  • 無料の MT サービス  — このアプローチでは、Google Translate や Bing Translator といった無料のサービスを利用します。これらのサービスを利用することで、組織は少量のコンテンツの翻訳を手早く入手でき、お客様はコンテンツの意味を大まかに理解することができます。ただし、このアプローチにはリスクが伴います。無料でサービスを提供する企業は、そのサービスと引き換えに、入力されたすべてのコンテンツを利用して自社の機械翻訳エンジンをトレーニングします。そのため、プライバシーやデータ セキュリティを確保したい企業にとっては理想的なオプションではありません。
     
  • クラウド MT — このアプローチでは、大手テクノロジー企業によって提供されているクラウド サービスを利用します。この方法は、MT を大規模に展開する必要があり、MT エンジンをトレーニングできるコンピューター科学者や MT の専門家が社内にいる企業にとってはよい選択肢です。
     
  • ベスト オブ ブリード MT — このサービスでは統合ソリューションを使用して、 さまざまなテクノロジー企業が提供する各種 MT エンジンを、一つのプラットフォーム上で適宜利用できるようになります。 このサービスをご利用のお客様は、コンテンツの種類や言語ペアに応じて最善の MT エンジンを選択できます。 これは、機械翻訳の品質を高めつつ MT のコストを抑えることができる、最も柔軟性に優れた MT 導入戦略です。 当社のベスト オブ ブリード Smairt MT サービスの詳細や、Smairt MT で使用される機械翻訳に適した用語集による品質改善については、こちらからご覧ください。
     
  • オンプレミス MT — この戦略では、MT テクノロジーを企業が使用するオンプレミス上に展開します。これは、MT エンジンに入力されるデータを完全に制御したい組織にとって便利なソリューションです。このタイプの MT を利用する場合、企業は社内 MT サーバーをセットアップして管理し、トレーニングする必要があります。テクノロジーを活用して R&D チームが管理する必要があるため、この導入戦略は最もコストが高くなります。

A burst of light

機械翻訳がローカリゼーションに与える影響

MT は今後も進化し続けると考えられ、品質が改善されていけば、より普及していくでしょう。これにより、ローカリゼーションのコスト効率が向上します。また、限定された数の翻訳者では対応しきれない、翻訳サービスへの増え続ける需要にも対応できるようになるでしょう。MT によって、企業はより多くのコンテンツをより多くの言語にローカライズすることができるようになります。したがって、企業はより多くの市場に参入し、新規市場だけでなく既存市場でも、より優れたデジタル エクスペリエンスを提供できるようになります。ライオンブリッジでは、当社の MT エキスパートによる MT のトレンド追跡と分析を定期的に行っています。詳細については、当社の機械翻訳ハブをご覧ください。

機械翻訳の最適な活用方法とは

MT を利用する方法はさまざまです。このテクノロジーを使って、自社の Web サイトやその他の製品関連資料を翻訳できます。ネイティブ スピーカーの翻訳者を雇うことなく、社内外の人々と多言語でコミュニケーションを取ることができるようになります。このテクノロジーをヘルプ デスクに導入することで、より多くの市場でより優れたサービスをお客様に提供できるようになります。社員が社内で使用する書類を翻訳できるようにすることで、オフィスの生産性を上げることができます。次のような方法で MT を活用できます。

  • ローカリゼーション  大量にある製品やマーケティング資料、あるいはユーザー生成のコンテンツを複数の言語に楽々と翻訳できます。MT をコンテンツ ジャーニーの一環としてコンテンツ ワークフローに取り入れることで、トランザクションの効率性が格段に高くなります。人による翻訳のほうが品質面では優れていますが、MT なら群を抜いたコスト効率を実現できます。今日の MT は、以前と比べて品質および精度の面でかなり改善されており、より多くの種類の文書やテキストで活用できるようになっています。

  • カスタマー サポート   チケット システムやリアルタイムでのチャット システムにおいて、より多くのお客様とより多くの言語でやり取りできるように、サポート チームの機能を強化することができます。主要なチケット システムやチャット システムと統合できるソリューションを探してみましょう。ローカリゼーションは、コンテンツが作成されると同時に行われる必要があります。これにより、カスタマー エクスペリエンスが大幅に改善され、顧客との間に強固で良好な関係を築くことができるようになります。

  • オフィスの生産性 —  世界中の従業員が、自分が十分に理解できない言語で書かれたコンテンツを扱えるようになります。ただし、無料の MT ソリューションを利用する際には、企業データ、セキュリティ、そしてプライバシーがリスクにさらされる可能性がある点に留意してください。このようなリスクは、サービスとしての機械翻訳 (MTaaS) ソリューションを選択することで排除できます。当社の Smairt MT ソリューションなら、お客様は MT における安全性を確保し、すべての翻訳コンテンツでブランド ボイスの一貫性を保つことができます。

A man smiling at a laptop

企業が機械翻訳を導入すべき理由

MT を利用することで、増え続けるコンテンツにすべて対応できるようになり、すべてのデジタル チャネルでより多くのコミュニケーションを図れるようになります。これにより、マーケティングやローカリゼーションの予算が変わらない場合でも、より多くのコンテンツを既存市場と新規市場の両方で公開できるようになり、お客様は競争の激しい市場において効果的に優位性を高めることができます。

しかし、経営陣の中にはカスタマー エクスペリエンスの低下を懸念して、機械翻訳 (MT) の本格的な導入をためらう方もいらっしゃるでしょう。このような懸念に関しては広範な研究が行われており、全般的にエンド ユーザーは完璧とはいえない品質でも納得を示すという結果が出ています。

29 か国 8,709 名の消費者を対象に行われた調査の結果、次のことが判明しました。

  • 買い手の 65% は、コンテンツに多少の誤りがあっても、現地の言語でコンテンツが提供されている製品を好んで購入する。
  • ユーザーの 66% は、他の言語で提供されている製品を評価する際に、オンラインの機械翻訳を利用している。
  • 消費者の 40% は、他の言語で説明されている製品を購入しない。

(出典: 「Can’t Read Won’t Buy — B2C (読めないなら購入しない — B2C)」、CSA Research、2020 年 6 月)

機械翻訳の品質が大幅に改善されていることから、よりパーソナライズされ、ローカライズされたデジタル エクスペリエンスを求めるエンド ユーザーのニーズを満たすために、このテクノロジーを利用する企業の数は増え続けています。機械翻訳の活用は、企業が競争を勝ち抜き、競争相手を大きく引き離す上で必要不可欠な要素となっています。

機械翻訳をコンテンツ ライフサイクルの一環として取り入れることで、企業は他の言語を話すオーディエンスのエクスペリエンス向上を図ることができます。機械翻訳が適切に実行されれば、企業はさまざまな言語や多種多様なコンテンツで一貫したブランド ボイスを伝えることができます。ただし注意すべき点があります。無料の機械翻訳サービスでは、一貫したブランド ボイスを伝えることは不可能です。このアプローチを採用すると、カスタマー エクスペリエンスの品質は非常に低いものとなりがちです。このような無料サービスでは、平均レベルあるいは低品質の翻訳が出力されることが頻繁にあるからです。

機械翻訳のコスト効率性は大きなチャンスです。これを活用することで、お客様は自社製品やデジタル エクスペリエンスをもっと多くの市場で提供できるようになるのです。あらゆるコンテンツをローカライズするための技術が誕生しました。品質が格段に改善された機械翻訳を活用し、追加コストなしにさまざまな海外市場での御社のプレゼンスを高めましょう。

お問い合わせ

御社に Smairt MT を導入する方法についてご興味があれば、ぜひ当社までお問い合わせください。

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カジェタン マリノフスキー、ジャネット マンデル
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カジェタン マリノフスキー、ジャネット マンデル