ロングテール言語をローカライズする

リスクを理解する。収益を得る。

最終更新日: 3月 13, 2020 11:06午前

多くの企業は、消費者の言語でつながることで世界中の消費者にリーチできることを認識し始めています。2014 年の Common Sense Advisory (CSA) の調査では、世界の消費者の 75% が、製品が母国語で提示されたときに購入する可能性が高くなると報告されています。この傾向は、ロングテール言語 (あまりローカライズされていない言語) も例外ではありません。ロングテール言語へのローカリゼーションは、従来の対象市場を超えてブランドのリーチを拡大するための強力なツールとなります。ただし、それには相応のリスクも伴います。

このようなリスクに備えて、ロングテール言語へのローカリゼーションのノウハウを熟知し、実践的なアプローチを提供する経験豊富な言語サービス プロバイダー (LSP) と連携することが重要です。翻訳業界で 20 年以上に及ぶ経験を持つライオンブリッジには、多種多様な 300 を超える言語でお客様のコンテンツを展開してきた豊富な実績があります。

 

ロングテール言語とは

「ロングテール」とはもともとビジネスと統計学の分野から生まれた言葉ですが、ローカリゼーションの世界でも注目を浴びるようになりました。これは、多くの企業が自社の製品やサービス、関連資料を一部の言語のみに焦点を当てて翻訳・ローカライズする一方で、その他の言語が過小評価されているという、ローカリゼーション業界の実情を反映するものでもあります。

「ロングテール言語」とは「あまりローカライズされていない言語」を指します。これらの言語の規模はさまざまで、あらゆる地域に及びます。たとえば、現在 2,920 人が使っている北米先住民の言語「ブラックフット語」と、世界で 7 番目に多くの人が話している「ベンガル語」を比較してみましょう。この 2 つの言語はどちらも最もローカライズされている言語トップ 50には入っていません。

ロングテール言語は膨大な数があると同時に多様なため、そのローカリゼーションは複雑で要求の厳しい作業になります。この特有の課題を解決するには、優れたプロジェクト管理能力と専門知識を持つ人的リソースが必要です。ライオンブリッジではこのような優秀な人材をプロジェクト チームに取り入れることで、ロングテール言語にかかわるリスクを軽減し、お客様の市場参入を成功に導くお手伝いをいたします。

 

ロングテール言語をローカライズすべき理由

未開拓市場に参入する価値を検討しましょう。

  • 先発者の優位性: 定義上、ローカリゼーションの対象になっていない市場は、どの競合他社もほとんど手をつけていない市場であると考えることができます。つまり、ロングテールとは、実質的な未開拓市場に参入し、現地の消費者と有意義な関係を築く機会を示しています。
  • 他の市場へのゲートウェイ: 新しい言語へのローカリゼーションが、その言語を話すより大規模なコミュニティとのつながりを築くきっかけとなることが多くあります。事例: スワヒリ語はアフリカで共通のコミュニケーション手段として採り入れられている言語です。スワヒリ語にローカライズするということは、スワヒリ語が母国語の 1,600 万人に加え、第二外国語としてスワヒリ語を話す 8,200 万人ものアフリカの人々とつながることにもなります。
  • コンバージョンの向上: 英語は今や世界の共通語として認識されていますが、CSA によると、世界の消費者の 60% が英語のみの Web サイトではほとんど買い物をしないか、まったくしないとのことです。顧客が希望する言語にコンテンツを翻訳することにより、顧客は製品を理解しやすくなり購入率も高まります。

 

そのリスクとは?

ロングテール言語の翻訳に伴う課題は、それらの言語にローカライズする企業が少ない理由に直結しています。これらの課題を認識して対処するための準備を備えることで、リスクを軽減するだけでなく、この特殊性の高い顧客ベースに慎重かつ生産的にリーチするための最善の方法を見出すことができます。当社の経験に基づく、ロングテール言語のローカリゼーションにかかわる主要なリスクを以下にご紹介します。

関連用語の不足

ロングテール言語にローカライズする際に企業が最も考慮すべきリスクは、言語そのものの潜在的能力です。御社の製品やサービスが当該市場にとって新しいものである場合、その市場では御社の業界に関連した語彙がまだ開発されていない可能性があります。この場合、用語は別の言語から取り入れて適合させるか、ゼロから創り上げる必要があります。スワヒリ語では、2000 年代初頭に新しいテクノロジーが登場した際に新しい用語が必要になりました。コンピューターをベースとしたこのような新しい語彙に対処するために、「ログオフ」や「ログオン」といった言葉が創り出されました。「言葉を借用する」というプロセスは、新しい用語を翻訳するのではなく、「E メール」や「コンピューター」など英語から派生した形で用語を採用するプロセスに似ています。

現地の翻訳者不足

当該市場を形成する人口やその平均年齢、識字率は、現地で適格な翻訳者を見つける難易度に直接影響を及ぼします。たとえば、ケチュア語を話す人口は約 700 万人ですが、話者の多くはケチュア語で読み書きができません。このような課題に直面した場合でも、ライオンブリッジでは地元の大学や言語当局とのパートナーシップを活用し (もしくはパートナーシップを新たに確立し)、プロジェクトを成功に導くことができます。

技術的な制限

一部の遠隔地では、インターネットにほとんど、あるいはまったくアクセスできません。ナイジェリアでは、ライオンブリッジの翻訳コミュニティのメンバーが、情報交換を行ったり翻訳者からファイルを回収したりするために、毎週数百マイルもの距離を車で走り回っていました。ワークフローを効率化して製品の品質を維持する上で、翻訳会社にはローカリゼーション戦略にこうした制限事項を織り込むことが求められます。

厳しい環境条件

あまりローカリゼーションの対象とならない言語の国々には、それぞれの国や地域に特有の環境リスクが存在することがあります。こういった国の人々は不安定な政治の影響を受けやすかったり、自然災害から回復するためのインフラ設備が不十分であったりする場合があります。これらのリスクを認識して対処するための戦略を立てることが、ローカリゼーションと市場への参入を成功させるカギとなります。

 

LSP はどのようにしてリスクを軽減するのか?

優れた LSP には豊富なリソースが揃っており、幅広いリスク管理の経験も豊富です。ロングテール言語のローカリゼーションにおいて生じ得るリスクに対処する LSP の能力を評価する際は、以下の 4 つの点を精査することが重要です。

#1 豊富な実績

パートナー候補の LSP は、ロングテール言語のローカリゼーション プロジェクトを成功させた実績があり、それを示す資料を提供することができますか?

#2 グローバルな規模

パートナー候補の LSP は、対象地域に居住する翻訳者やローカリゼーション関連の人的リソースを含む大規模なリソース ネットワークを持っていますか?

#3 優れたプロジェクト管理能力

パートナー候補の LSP は、経験豊富な専門のプロジェクト管理チームを社内に置いていますか? 先述したさまざまなリスクが伴うため、ロングテール言語へのローカリゼーションには必ず問題が生じます。そのような問題に対処する準備は整っていますか? また、そのような先見性のある戦略を持っていますか?

#4 最先端のテクノロジー

パートナー候補の LSP は、そのようなリスクを克服して、高品質で効率的な翻訳を生み出すためのツールとトレーニング サービスを提供していますか?

 

ライオンブリッジが最高のパートナーである理由

実績、専門知識、スケーラビリティ。実績と専門知識、そして柔軟なスケーラビリティと高度なテクノロジーを併せ持つライオンブリッジは、ロングテール言語のローカリゼーションにおいて、御社をさまざまな面で支援する最高のパートナーとなるべく万全の体制を整えています。1996 年の設立以来、当社は 300 を超える言語を対象に優れた言語サービスを開発してきました。ロングテールかそれ以外の言語かにかかわらず、御社が計画している海外市場について当社は関連リスクを評価し、お客様に最適なソリューションを提示いたします。当社が 55 の海外市場へのローカリゼーションを支援したキヤノンの成功事例をご覧ください。

 

お問い合わせ

ロングテール言語に関するご質問や、御社のローカリゼーション プロジェクトについては、こちらからお問い合わせください

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著者
Sophia Eakins and Kajetan Malinowski