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PRIIP KID 翻訳

金融業界の専門知識がなぜ必要なのか

金融サービスは非常に専門性が高い業界であり、そこでしか通じない難解な言語が使われる世界です。 しかも、規制環境が絶えず変化しているため、ごく些細なミスさえも重大な影響を及ぼしかねないという厄介な事情があります。

こうした難しさは、とりわけ、PRIIP (パッケージ型リテール投資商品および保険ベース投資商品) に関する KID (重要情報書類) のような性質の金融書類を作成・翻訳する場合に問題となりますきわめてテクニカルなこの業界の課題にうまく対応するには、豊富な経験と専門知識を持つパートナーの存在が欠かせません。

PRIIP KID とは何か


KID は、2018 年 1 月 1 日施行の PRIIP 開示規制において定められている 3 ページの A4 文書です。PRIIP 商品の組成者 (銀行、保険会社など) および販売者 (投資アドバイザー、その他の仲介業者など) は、販売に先立って KID を投資家に提供することを義務付けられています。 PRIIP には、投資ファンド、仕組み金融商品、ユニットリンク生命保険、利益配当付き生命保険、仕組み預金が含まれます。

KID は事実に基づく簡潔な文書であり、明瞭な、矛盾のない、理解しやすい表現で PRIIP に関する重要情報が記述されています。 この文書は、透明性を向上することと、EU 圏内のさまざまな投資商品を個人投資家が手軽に比較検討できるようにすることを目的としています。

KID にはきわめて厳密に定義された構成が定められており、所定のセクション構成に従ってすべての情報が記載されている必要があります。 投資の性質、リスク、コスト、潜在的な利益・損失について、すべての情報が「わかりやすい言葉」で開示されていなくてはなりません。

KID を作成する責任は商品の組成者にありますが、通知や販売が行われる前に販売会社が投資家に対して積極的に KID を提示するかどうかは、販売会社の裁量に任されています。

 

KID と KIID の違い


KIID (主要投資家情報書類) は、UCITS (譲渡可能証券の集団投資事業) に関する 2011 年の指令において定められたものです。 個々のファンドの仕組みと投資リスクに関する主要情報の詳細が記載されています。 KIID の目的は、KID と同じく、的確な投資判断を下すための参考情報を投資家に提供することです。

KIID は個々のサブファンドやシェア クラスごとに作成される必要があります。 形式は 2 ページ構成で、簡潔に「わかりやすい言葉」で記述されていなくてはなりません。

現時点では UCITS 商品については PRIIP 規制要件の適用外となっているため、PRIIP KID が要求されることはありません。 その代わり、UCITS の運用者は UCITS KIID を作成します。 この記事の執筆時点では、2021 年 12 月 31 日をもって適用除外扱いが終了し、以後は UCITS KIID に代わって PRIIP KID が適用されることが予定されています (再延期の可能性あり)。

 

KID および KIID の執筆に関する課題


KID と KIID のいずれについても、当該商品の販売対象国ごとに少なくとも 1 つの公用語で発行することと、定期的なレビューと改訂を行うことが義務付けられています。 これは厳しい要求であり、両文書の執筆、翻訳、管理は投資会社にとって非常に大きな負担です。

翻訳という作業には、不適格者が行うと深刻なミスが発生しやすい性質があります。 金融サービス業界は複雑な分野であり、地域が違えば同じ用語が通用しないことは珍しくありません。 金融関連のあらゆる文書において、状況を正しく把握して正しい用語を使うことが非常に重要です。そして、KID および KIID に対してはさらに特別な扱いが必要です。

優れた翻訳者とは、ただ言語に精通しているだけでなく、対象分野についても深い知識を持つエキスパートです。業界の最新動向、用語、規制をしっかりと把握し、そのうえで翻訳先言語の対象国に適した「わかりやすい言葉」による表現ができる能力が求められます。 この条件を満たすような、特定の言い回しやコンテンツ要件について豊富な知識を持つ人材は非常に限られています。

「わかりやすい言葉」とは何か


「わかりやすい言葉」(プレイン ランゲージ、プレイン ライティング) とは、一般のオーディエンスが初めて目にしたとき、または耳にしたときに、すぐに内容を理解できるような伝達様式です。 米国で 2010 年に成立したプレイン ライティング法の定義によれば、プレイン ランゲージとは「明瞭かつ簡潔で整然としており、当該の話題や分野および対象とするオーディエンスにとって適切な他のベスト プラクティスにも沿った書き方」です。さらに、マーティン カッツ著『Oxford Guide to Plain English』では次のように説明されています。 「プレイン ランゲージにおいて大切なのは、単に特殊用語の使用を避けることだけではありません。 協力的な姿勢と意欲を持った読み手に初見ですぐ理解される可能性が高い方法、しかも、書き手の意図したとおりに意味が伝わる方法で、必要な情報を記述・説明することこそが大切です」

ライオンブリッジが最高のパートナーである理由


ライオンブリッジには 20 年以上にもわたって金融翻訳サービスを提供してきた経験があり、KID および KIID の作成、改訂、翻訳についても具体的な専門のノウハウがあります。 また、投資、リテール バンキング、プライベート バンキング、アセット マネジメント、ウェルス マネジメントの分野に精通した言語エキスパート陣の大規模なチームも抱えています。 さらに、当社はこれらの強みをさらに活用するための大規模展開能力も備えているため、信頼いただけるプロフェッショナルなサービスを、お客様のニーズに応じた規模で迅速に提供することが可能です。

 

ライオンブリッジは、以下の面でお客様を支援いたします。


  • 言語: 「わかりやすい言葉」による KID および KIID の執筆、翻訳、編集

  • プロセス: コンテンツ管理システム (CMS) や特別な業務ソフトウェアの活用 (自社製またはサードパーティ製)

  • チーム統合: プロジェクト管理、製品管理、IT、コンプライアンス

  • その他サービス: KID/KIID のデスクトップ パブリッシングなど

専門プロバイダーにコンテンツ作成プロセス全体を総合的にアウトソーシングしたいとお考えの方も、プロセスの一部だけを委託したいとお考えの方も、ライオンブリッジにお任せください。すでにお持ちの製品ドキュメントをもとにしたコンテンツ作成、「わかりやすい言葉」の要件に合わせて文言を書き直すテキスト編集、多言語への翻訳サービスなど、お客様のニーズに応じて各種サービスをご提供いたします。

当社独自のソフトウェアを介してお使いの CMS に直接接続して連携させ、手間のかからないシームレスな協業環境を実現します。 また、翻訳メモリ ソフトウェアを体系的に活用することで、御社の KID/KIID 全件にわたり言語的な一貫性を維持できます。この種の文書は均質で反復が多いため、年月を重ねるほどにコスト節減効果が高まります。

 

お問い合わせ

ライオンブリッジの金融機関向けビジネス翻訳サービスは、バーゼル III、FINRA SEC シリーズ 16、そして IFRS にも対応しています。 詳しくはお問い合わせください。

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April M. Crehan
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April M. Crehan