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ローカリゼーション、グローバリゼーション、インターナショナリゼーションの違い

「グローバル展開」関連の用語を分ける微妙な違い

今や全世界とまさに指先ひとつでつながる時代になりました。ポケットに入ったスマートフォンを使えば、地球の反対側にいる人たちとリアルタイムで連絡を取り、新しい友だちを作ったり、さまざまな言語を勉強したりできます。新しいチャンスや体験を求めて国境を越える移民や旅行者は記録的な数に上っており、インターネットによって情報の交換や拡散がこれまでにないスピードで行われています。まさに世界中が「グローバル展開」したと言っても過言ではないでしょう。

 

地域と業界をまたぐ企業では、世界が相互のつながりをますます強めていく中で、それに付随して生じる機会や課題を考える際に常に検討しなければならない事項と言葉があります。企業が国境を越えて事業展開するときに携わる活動を指す用語として、グローバリゼーション (Globalization)、インターナショナリゼーション (Internationalization)、ローカリゼーション (Localization)、翻訳 (Translation) を表す GILT という頭字語が作られました。これらの用語の中でも、文字列を別の言語に変換するプロセスを指す「翻訳」は最も簡単に理解できるものです。しかし、他の 3 つの違いは何でしょうか。

ローカリゼーション、グローバリゼーション、インターナショナリゼーションは似たような概念であるため、多くの人々は互いに違いがないような形で使っています。しかし、実際にはそれぞれ微妙に異なるため、企業の「グローバル展開」においてはこれらの用語を区別することが重要です。違いを理解することで、ブランド メッセージをより効果的に世界市場に伝えることができます。

この記事では、グローバリゼーション、インターナショナリゼーション、ローカリゼーションの類似点と相違点についてと、それぞれの問題点を特定する方法について説明します。

グローバリゼーションとは


グローバリゼーションの広く認められた明確な定義を探しても、おそらくは時間がかかるでしょう。「グローバリゼーション」という用語は、さまざまな国の人々、文化、経済を近づける活動を指しています。

 

しかし、ビジネスの世界で「グローバリゼーション」(「グローバル展開」と呼ばれることもあります) とは、組織が世界中の顧客やパートナーと密接につながる一連の手法を指しています。

グローバリゼーションの例

より明確にするために、ビジネスの世界におけるグローバリゼーションの例をいくつか示します。


  • eBay や Amazon などのオンライン マーケットプレイスでは、地球の反対側にいる企業や個人でも製品を簡単に購入できます。Target のような従来型の実店舗で販売されている製品でも、最終的な目的地に到達する前にいくつかの国を経由することがよくあります。たとえば、消費者向け電子機器は、インドの原材料が中国で組み立てられた後、米国で販売されることが多くあります。

  • マクドナルドのような大規模外食チェーンは、多数の国で営業しています。具体的に、マクドナルドは 100 か国以上でフランチャイズ展開しており、世界中の利用者がそのブランドとロゴを認識しています。

  • Netflix は、190 か国以上で運営されており、個々のマーケットに合わせて現地の言語の字幕やプログラムによってコンテンツ サービスをカスタマイズしています。

  • Nike の「スウッシュ」ロゴと呼ばれる一筋のマークは、見ただけで誰もがすぐにわかるものであり、さまざまな文化や言語を超越しています。Nike は、多くの国でさまざまなスポーツのアスリートたちと提携を結び、CM を世界展開に活用しています。


原則として、ビジネスの世界における「グローバリゼーション」という用語は、製品のデザインからマーケティングまで、さまざまな国のマーケットでの事業に関連するあらゆるプロセスや活動を指しています。

 

企業と消費者のどちらにとっても多くのグローバリゼーション メリットがあります。ここ数十年、グローバルな相互のつながりは世界経済にプラスの影響を与えており、世界の GDP は 2000 年の 50 兆ドルから 2016 年の 75 兆ドルに増加しました。グローバリゼーションは、航空機での海外旅行やインターネットなど、20 世紀の最も重大な技術の進歩とともに起きてきました。

ローカリゼーションおよびインターナショナリゼーションという用語は、いずれも「グローバリゼーション」という項目の下に分類されます。次の 2 つのセクションでは、グローバリゼーション、ローカリゼーション、インターナショナリゼーションの違いについて説明します。

インターナショナリゼーションとは


インターナショナリゼーションは、製品とサービスの適応性をできる限り高めてさまざまな国のマーケットに進出しやすくするための企業戦略です。多くの場合、インターナショナリゼーションには、各分野の専門家、技術者、国際的な経験を持つ担当者のサポートが必要です。業界の専門家はよく、「インターナショナリゼーション (Internationalization)」という用語を「i18n」 (18 はこの語の i と n の間にある文字数) と略しています。

 

通常、複数の言語のユーザー向けの製品はインターナショナリゼーション プロセスを経ています。たとえば、IKEA では、家具の組み立て説明書に翻訳が必要なテキストを一切使わずに図やイラストだけを使うことによってインターナショナリゼーションを行っています。翻訳が必要な説明書が付属する製品でも、多くの場合、できる限り文化的に中立にすることを目的として書かれています。もちろん、これは言うほど簡単ではありません。

ソフトウェア製品や電子機器の場合、インターナショナリゼーションには多くの懸念事項が関わってきます。


  • データのエンコード: ほとんどの西ヨーロッパ言語のテキストは ASCII 文字エンコードで十分に対応できますが、ラテン文字以外を使う言語 (ロシア語、中国語、ヒンディー語、韓国語など) には、Unicode などのより広範な文字エンコードが必要です。

  • ハードウェアのサポート: ソフトウェア デザイナーは、特定のハードウェア デバイスを入手できない国があるかもしれないことを考慮する必要があります。

  • ユーザー インターフェイス: ソフトウェア アプリケーションを複数の言語に翻訳する場合、ユーザー インターフェイスにはそれらのすべての言語のテキストが十分に収まるスペースを確保する必要があります。


ほとんどの定義や事例によれば、製品のローカリゼーションを行う前にはまずインターナショナリゼーションが必要です。次のセクションでは、インターナショナリゼーションとローカリゼーションの違いについて説明します。

ローカリゼーションとは


ローカリゼーションを定義する前に、インターナショナリゼーションについて再確認しましょう。インターナショナリゼーションとは、さまざまな国のユーザーを対象に適応性を高め、ユーザー フレンドリーにすることでした。ローカリゼーションとは、インターナショナリゼーション後に、その製品を実際に特定のターゲット市場に適応させるプロセスです。

 

前述のとおり、マクドナルドは 100 か国以上で 30,000 店舗以上を営業しています。同社の世界展開はグローバリゼーションの一例です。同社は、現地のさまざまな味覚や習慣に適応させたメニューを意識的に作っています。このポリシーは、インターナショナリゼーションの一例です。

イスラエルにあるマクドナルドの店舗の多くは、ユダヤ教の戒律に従った食事とドリンクを提供しており、安息日やユダヤ教の休日には閉店します。さらに、マクドナルドは、牛肉や豚肉を食べない人口が多くを占めるインドでベジタリアン店舗もオープンさせました。どちらのケースでも、マクドナルドは同社のグローバルなブランド アイデンティティを維持しつつ、ローカル マーケットに合わせて製品とサービスをカスタマイズしています。このケースは、ローカリゼーションの良い例です。

ローカリゼーションと翻訳の違い

もちろん、ローカリゼーションの大部分は言語に関するものです。翻訳ローカリゼーションは、関連性の深い 2 つの概念です。ほとんどのケースでは、ローカリゼーションには翻訳が含まれています (それ以外も含まれます)。ローカリゼーションでは、企業が製品を表現または説明するために使う言葉とその他の複数の要素について考慮する必要があります。

たとえば、Pixar は映画「インサイド アウト」を制作したとき、キャラクターが標識を指さして読むシーンが複数のバージョンに対応できるようにアニメーションを修正しました。映画の英語版ではアニメーションが左から右の方向に動きますが、アラビア語版ではキャラクターの動きは右から左になります。

製品をローカライズする際に、企業が対処すべき重要な注意事項をいくつか示します。


  • 命名規則 (文化によっては姓がない場合や、複数の姓がある場合など)

  • 電話番号の形式

  • 日付と時刻の形式 (DD/MM/YYYY や MM/DD/YYYY など)

  • 通貨 (記号と金額)

  • 文字の方向 (ほとんどの言語では左から右ですがヘブライ語やアラビア語では右から左、また、アジアの一部の言語では縦書き)

  • 単位系 (メートル法かヤード・ポンド法かなど)

  • 句読点 (英語の引用符 (“”)、ドイツ語の下付き引用符 („“)、フランス語のギュメ («») など)

  • 記号と絵文字 (チェック マーク、停止記号、情報を伝達する色の使用など)

  • 電圧周波数プラグ

  • 法的要件 (欧州連合市民の個人データの利用に関する GDPR など)


Apple のバーチャル アシスタントの Siri は、ローカリゼーションに成功した製品の代表例です。ユーザーが Siri に天気予報や特定の住所への道案内を求めると、Siri はユーザーの現在地に応じて、それぞれ摂氏または華氏、キロメートルまたはマイルを使って答えることができます。ユーザーは、Siri の音声で好みのアクセントを選ぶこともできます (英語では米国英語、オーストラリア英語、南アフリカ英語などから選択できます)。

 

開発者は、Web サイトを構築するとき、計画およびデザイン フェーズでこれらの注意事項に対処することにより、しっかりとした Web サイト ローカリゼーション戦略を立てる必要があります。インターナショナリゼーションをうまく行えば、その分だけローカリゼーションをうまく行うことができます。

たとえば、チリ ペソや日本円などの通貨は各単位の桁数が多いため (1 米ドルはおよそ 700 チリ ペソ)、実際には補助単位を使いません。したがって、日本の開発者が日本人の対象ユーザー向けにデザインする e コマース Web サイトでは、単一整数の変数のみ使っていても問題ありません。

しかし、Web サイトを米国の対象ユーザーに展開する場合、開発者は通貨単位と補助単位の両方 (ドルとセントなど) を格納するために別の変数を追加したり、整数の変数を小数に変換したりする必要が生じます。このプロセスには時間がかかるだけでなく、複雑なコード ベースになるためバグも発生しやすくなります。

まとめ

グローバリゼーションとは包括的な用語であり、インターナショナリゼーションとローカリゼーションの両方が含まれます。この語は、グローバル経済のさまざまな部分が連携していくプロセスと、企業が新しい国々へとビジネスを展開するプロセスを指しています。

インターナショナリゼーションは、製品とサービスをデザインする手法であり、海外市場に展開しやすくなるよう社内業務を構築する手法です。

ローカリゼーションは、特定の製品またはサービスを特定の市場に適応させることを指します。

複数の国々または地域の市場へと製品を展開していくことが予想される場合は必ず、インターナショナリゼーションとローカリゼーションについて考慮する必要があります。プロジェクトの開始前にこれらのプロセスを計画することで、あらゆる地域、文化、言語を対象としてそのユーザーを満足させる製品をデザインしやすくなります。

このように重要なローカリゼーションとインターナショナリゼーションを適切に行うことは簡単ではありません。ライオンブリッジは世界各地の対象ユーザーに合わせたコンテンツ制作や適応化を専門としてサービスを展開しており、お客様の製品やサービスを海外の顧客に効果的に伝えるためのサポートを提供しております。御社のブランド メッセージを世界に向けて効果的に発信したいとお考えであれば、ぜひお問い合わせください。当社の情熱ある専門家チームが喜んでお手伝いいたします。

 

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