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臨床試験のローカリゼーションのケース スタディ

MT と LLM を活用した専門家によるポストエディットで時間とコストを節約

臨床試験のローカリゼーションは、製薬会社にとってきわめて重要な分野です。この工程はプロジェクトのスケジュールを維持し、さまざまな国・地域における規制遵守を徹底するために不可欠なものです。またローカリゼーションによって文書が正確に翻訳されることで、患者や介護者の理解度も高まります。理解度が向上すれば、より正確なデータ収集や患者アウトカムの向上にもつながります。確実で効果的な臨床試験文書のローカリゼーションとは、単なる翻訳以上の意味を持つものであり、以下の要素が含まれていなければなりません。

  • 翻訳 (専門用語や医学用語を含む)
  • 文化的ローカリゼーション (現地の文化的規範やスラングにも対応)
  • 読みやすく平易な表現 (すべての参加者が資料を理解できるようにするため)
  • メッセージの一貫性
  • 倫理的配慮 (特に、地域ごとに異なる倫理基準や慣行への配慮)

また、臨床試験のローカリゼーションを最適化することのメリットは、そうしたあらゆる期待に応える適切な専門のプロバイダーを確保できるという点だけではありません。適切なプロバイダーを選ぶことで AI の活用による新たな機会が広がり、資料のローカリゼーションをより迅速に完了して、コストを大幅に削減することが可能になります。多くの臨床試験運用チームは、プロセスを効率化し、発注手続きを簡素化しつつ、常に品質を最優先した研究成果を出すことを求められています。ライオンブリッジのライフ サイエンス翻訳専門チームでは、制作プロセスのあらゆる段階を強化するために AI を活用しており、Veeva Clinical などの CMS との連携を確立するとともに、レビュー プロセスの自動化も進めてきました。ここでは世界トップ 10 に入る大手製薬会社が、当社のライフ サイエンス翻訳サービス チームと提携して、機械翻訳 (MT) と LLM を活用したポストエディット モデルにワークフローを移行した事例をご紹介します。

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臨床試験のローカリゼーションの課題

ライオンブリッジでは、世界トップ 10 に入る大手製薬会社から、自社の臨床試験ローカリゼーション業務の変革に向けたご相談をお受けしました。同社では年間数万件に及ぶ文書をローカライズするにあたり、作業の効率化とコスト削減を図る必要があり、特に以下のような重要性の高い文書についてのサポートを必要とされていました。

  • インフォームド コンセント フォーム (ICF)
  • 臨床試験立ち上げ (SSU) 関連資料
  • 患者エクスペリエンス (PX) 関連コンテンツ

同社はグローバルな製薬会社であるため、以下をはじめとする 50 の言語に文書をローカライズする必要がありました。

  • ベラルーシ語
  • ブルガリア語
  • 中国語
  • クロアチア語
  • チェコ語
  • デンマーク語
  • フェロー語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • ハンガリー語
  • アイスランド語
  • イタリア語
  • 日本語
  • 韓国語
  • ノルウェー語
  • ポーランド語
  • ルーマニア語
  • ロシア語
  • セルビア語
  • スロバキア語
  • スペイン語
  • スウェーデン語
  • ウクライナ語

さらにこうした一般的な言語にとどまらず、サハラ以南のアフリカにおけるマイナーな言語 (ロングテール言語) を含む、希少言語や先住民族の言語へのローカライズも求められていました。

AI を活用した臨床試験のローカリゼーション ソリューション

ライオンブリッジのチームは臨床試験のローカリゼーションに関する専門知識を備えているだけでなく、革新的なライフ サイエンス分野向け AI 翻訳ツールも導入しています。当社はこのグローバル製薬会社のお客様が、人手のみに頼る従来の翻訳ワークフローから、時間・コストの両面で効率の高い AI 活用型ワークフローへと移行できるよう、MT を中心とした専用のワークフローを構築し、それを専門家による LLM 活用型のポストエディット工程と組み合わせました。またライフ サイエンス分野における AI 翻訳のコンプライアンスを確保するため、出力結果はすべて機械翻訳のポストエディットに関する ISO 18587 (国際規格) の要件に適合していることを検証しました。

MT と LLM を活用した臨床試験のローカリゼーション ソリューションの成果

ライオンブリッジは、同社が MT と LLM を活用した臨床試験のローカリゼーション ワークフローに切り替えることで、品質を損なうことなく多くの目標を達成できるようサポートしました。この大手グローバル製薬会社との 3 年間にわたる取り組み (現在も継続中) において、当社は、規制当局への申請、試験サイトの立ち上げ、および患者向け資料に適した、一貫性のある高品質な成果を継続して提供してきました。また ISO 18587 へのコンプライアンスについても、常に文書化した形で遵守を証明しています。

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このワークフローの変更により、同社のローカリゼーション コストは大幅に削減され、ライオンブリッジは同社のローカリゼーション費用を毎年 15 ~ 20% 削減することができました。これは同等の品質レベルであった従来の人手による翻訳ワークフローと比較した結果です。

納期の観点から見ても、この新しいワークフローによって効率は大幅に向上し、ローカリゼーション成果物の納期は毎回 20 ~ 25% 短縮されました。この変更により、試験サイトの立ち上げも迅速化され、インフォームド コンセント フォーム (ICF) や患者向け資料の配布がより速くなり、グローバルな臨床試験の運用も柔軟かつ効率的になっています。

ライオンブリッジによる新たなローカリゼーション ワークフローは、コストや納期の改善に加えて、同社に運用上のメリットもいくつかもたらしました。その例には次のようなものがあります。

  • ワークフローの標準化
  • 試験のピーク時における拡張性の向上
  • さまざまな地域や臨床試験の段階にわたる、用語やスタイルの一貫性の向上

この 3 年間の取り組みの成功を受けて、同社は現在もライオンブリッジの臨床試験翻訳サービス チームとのパートナーシップを継続しています。

お問い合わせ

ローカリゼーションの納期短縮やコスト削減をお考えですか。AI や MT を活用して、コンプライアンスの強化や患者アウトカムの向上を図る方法をご紹介します。臨床試験関連資料の翻訳について、詳細をご覧ください。皆様からのお問い合わせをお待ちしております。

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執筆者
サム キーフ、マーク アイエロ (ライオンブリッジ ライフ サイエンス部門営業担当副社長)

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