人間の専門知識と強力な AI 機能の融合
Lionbridge Aurora AI™ は、AI主導のグローバルコンテンツプラットフォームで、多言語コンテンツを強化し、関連性の高いパーソナライズされたコンテンツでオーディエンスを拡大します。
スクリーンショットのレビューは、多言語の eCOA の導入において規制遵守を図るための、品質管理上重要な手順の 1 つです。COA の翻訳版が電子プラットフォームに取り込まれると、承認済みの言語コンテンツが適切に移行され、正しく表示されていることを確認するため、スクリーンショットが生成されてレビューが行われます。
eCOA のスクリーンショット レビューの原則自体はシンプルですが、世界規模の大がかりな臨床試験では、このプロセスに膨大なリソースが必要になる場合があります。レビューの回数が増えたり、複数の関係者の間で問い合わせのやり取りが行われたりするうえ、修正によって新しいスクリーンショットの作成とレビューが必要になることも少なくありません。すでにレビューが完了している場合でも、原版や承認済みの COA 翻訳に対して後から変更が加えられると、さらなる確認作業が必要になることがあります。
eCOA のローカリゼーションへの影響は、質問票や対応言語の数が増えればさらに顕著になります。最終的な品質管理 (QC) として始まった作業が、すぐに業務上の重大なボトルネックとなることがあります。特に、ローカリゼーションや実装プロセスの早い段階で生じた問題がスクリーンショット レビューで発見された場合は、その傾向が顕著です。
スクリーンショットが言語レビュー担当者のもとに届く時点では、eCOA 導入における以下の作業がすでに完了しています。
eCOA の質問票を最終的な画面上で確認することで初めて見つかる問題もあります。たとえば次のような問題です。
スクリーンショット レビューで明らかになった問題の根本原因が、プロセスの前工程にある場合もあります。たとえば、スクリーンショットと承認済みの翻訳に相違がある場合は、ファイルのバージョンが古い、コンテンツの転送が正しく行われていない、バージョン管理が適切でない、言語的な変更がすべての関係者に一貫して伝わっていないなどの原因が考えられます。この違いを理解しておくことが重要です。スクリーンショットを修正すれば目の前の問題は解決しますが、その原因となったプロセスそのものが改善されるとは限らないからです。
複数の言語、質問票、または臨床試験で eCOA 導入に関する同じ種類の問題が繰り返し発生している場合、レビューを行って不具合を 1 つずつ修正していると作業負荷が大きくなり、スケジュールの遅延にもつながるおそれがあります。根本原因分析を行うことで、問題の再発が、たとえば次のような領域における弱点に起因する可能性を特定できます。
これにより、焦点はスクリーンショット レビューのスピード向上から、そもそもこの段階まで持ち越される回避可能な指摘事項の数を減らすことへと移ります。
グローバルな臨床試験の場合、eCOA の導入作業においてレビュー サイクルが増えることの影響は一層顕著になります。質問票、言語、画面の数が多ければ、レビューが 1 回増えるだけでも、レビューの繰り返しによる作業量は相当なものになる可能性があります。また後工程での変更も、同じように大きな影響をもたらします。プロセスの初期段階で原文を更新する場合、影響を受ける資産は 1 つで済むでしょうが、コンテンツが多言語翻訳、移行、レビューの工程を経た後では、同じ更新によって以下の変更が必要になる可能性があります。
つまり、変更管理の有効性は、スクリーンショット レビューの効率性と密接に結び付いています。変更が後の段階になるほど、影響を受ける下流工程の資産や関係者が増えるリスクが高まります。
規制の対象となるワークフローでは付加的なチェックが必要になる場合がありますが、レビューの回数だけで品質保証プロセスの堅牢さが示されるわけではありません。また、レビューの回数の多さは、ワークフローの早期段階で不具合が繰り返し発生していることを意味する場合もあります。プロセスのパフォーマンスを評価するうえでは、以下のようなデータが役立ちます。
繰り返し行う比較作業の一部については、テクノロジーが有効な場合もあります。たとえば、コンテンツの欠落、バージョンの不一致、承認済みの言語コンテンツと実装されたバージョンの差異などの検出に、自動チェックが役立つことが考えられます。検出された差異により、言語的な意味、ユーザビリティ、評価の整合性に影響があるかどうかの判断には、専門家によるレビューが依然として重要になります。
スクリーンショット レビュー時における回避可能な問題の発生を減らすため、ワークフロー全体の品質管理強化を目指す必要があります。そうすることで、スクリーンショット レビューが上流工程の問題を繰り返し修正する場ではなく、患者向けの実装の最終検証という本来の役割を果たせるようになります。
COA の翻訳についてさらに詳しく解説した当社の eBook では、以下の内容を紹介しています。
• COA 評価票の翻訳: 2 つの正確な翻訳が存在することで、なぜ実際の患者データに差異が生まれることがあるのか
• eCOA への移行によって正確な COA 翻訳が損われる 7 つの要因
臨床アウトカム評価 (COA) の翻訳を支援するパートナーをお探しなら、ぜひライオンブリッジにご相談ください。当社は長年にわたり、大手製薬企業や医療機器メーカー向けに臨床試験翻訳サービスを提供してきた実績があります。皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
Mowlem FD、Elash CA、Dumais KM、ほか。「Best Practices for the Electronic Implementation and Migration of Patient-Reported Outcome Measures」、『Value in Health』、2024;27(1):79–94. doi:10.1016/j.jval.2023.10.007
Romero H、DeBonis D、O'Donohoe P、ほか。「Recommendations for the Electronic Migration and Implementation of Clinician-Reported Outcome Assessments in Clinical Trials」、『Value in Health』、2022;25(7):1090–1098